我が子が不登校になった時、
親として何かできることはないか
子供のことを理解したいという一心で
不登校関連の本を片っ端から読んで
本の内容を試してみる。
だけどいつまで経っても子供は学校に行かない
一体いつになったら学校に行ってくれるんだろう。
こんなふうになる親御さんはたくさんおられますよね。
私もそうでした。
だけどそんな私は、子供のことを本当に理解していたのでしょうか?
本当に子供の気持ちを見ていますか?

子供のことを理解するというのは
子供の気持ちや思いを
子供が発している言葉や雰囲気、態度から
心のメッセージを受け止めるということ
子供の気持ちを見ずに、学校に行かせようとしていませんか?
子供は本当に学校に行きたがっているのでしょうか?
学校に復帰するのが正解なんだ
学校に行くことが解決なんだと
親が勝手に決めてませんか?
もしかしたら、子供は本心では学校に行きたくないのかもしれない
周りの大人の価値観に影響されて
口では学校に行きたいといっても
本心ではそう思っていないかもしれません。
子供はどう思っているのだろう
本当は何を望んでいるのだろう
子供の本心はどうなのだろう
子供の思いや気持ちに関心を持ち
そこに目を向けるのが
子供の良き理解者になるのに大切なんです
なんとか必死で学校に戻そうとすることで
子供をますます孤立させてしまい
子供はだんだん自信がなくなってしまいます。
理解者の存在が子供に与える力
子供にとって例えたった一人でも
自分のことをわかろうとしてくれる人がいる
自分の理解者がいてくれるということは
一生涯の財産になります。
自分のことをわかってもらえることで
自己肯定感が上がり
人生に対する信頼感も高まって
人への信頼感の基盤を築くこともできるんです。
人が良き理解者を求めるときは
人生がうまくいっていないときですよね。
人生がうまくいっていて、日々それなりに楽しい時には
自分の理解者を強く求めるということにはならないでしょう
だけど
今の自分のままでいいんだろうか
みんな学校に行ってるけど、このままで行かないでいいんだろうか
そんなふうに自分に自信を持てなくて、葛藤してしまう
そんな時にこそ、自分の理解者を切実に求めるものです。
子供が不登校になっているということは
まさに今そういったプレゼントを子供にできるチャンスだと
捉えてみませんか?
変えようとせず、わかろうとする

子供を理解する上でとても大切なことがあります
それは
変えようとするな、わかろうとせよ
今の子供の状態が問題だから、解決しようとするのではなく、
今のそのままの状態を理解しようとするんです。
そういうスタンスでないと子供は心を閉ざしてしまいます
親がこどもを変えようとすると、
子供はそれを察知して
親は自分を変えようとしているなと思うので
ますます心を閉ざしてしまうんです
本音を話しても、自分を変えようとされない
自分の気持ちを話しても、
アドバイスや提案が返ってくることはない
今の自分の状態を丸ごと受け入れてくれる
そのように安全が保障されて、初めて子供は心を開いてくれます
変えようとせずに 見守る
遠回りのようで、これが一番の近道なんです。