不登校が長期化する場合、大まかに7つの段階を経ていきます。以下にその7段階をまとめてみました。必ずしもこの段階を辿るというわけではありませんが、部分的にでも参考になると思います。
不登校では段階にあった対応をすることが大切です。段階に合わない対応をすることで、せっかく良くなってきたのに逆戻りしてしまったり、不登校が長期化してしまうこともあるからです。
不登校の7段階
第1段階 | 不登校開始期 | 頭では「行かなくちゃ」 身体は「行きたくない」 |
第2段階 |
悩み苦しむ期 | 苦悶する時 暴れたり怒鳴ったりして感情を発散することもある |
第3段階 | エネルギー補充(無為期) | 一日中寝る 部屋(真っ暗)にこもる |
第4段階 | エネルギー再活性期 | 好きなことをやり始める 昼夜逆転生活 |
第5段階 | 再活動希望期 | 「暇だなあ」「〇〇しようかな」という言葉が出てくる |
第6段階 | リハビリ(不安定活動)期 | 実際に活動を始める 休みながら進んでいく |
第7段階 | 完全登校 社会復帰期 | 安定して登校できる 社会と交わりながら生活できる |
今日は第一段階の不登校開始期の対応について、お話ししようと思います。
第一段階 不登校開始期

頭では「学校行かなきゃ」と思っているのに、お腹やあたまが痛くなったり、身体が全く動かなくなったりします。
月一回、2週間に一回、週一回、週3回、、と次第にお休みが増えてくる時期でもあります。
第一段階では子供も学校へ行けないことに対する後ろめたさがあり、心と身体がチグハグで
自分でもよくわからず悩んでいることもあります。
家庭でできる対応
子供の様子をよく観察する
学校に行かないことを叱らない
無理に学校に連れて行かない
子供の気持ちに寄り添う
学校の先生、スクールカウンセラー、民間のカウンセラーに相談する
子供との会話の時間を大事にする
病院を受診する
休む時の共通点(曜日、時間割、行事の前後)はあるか、または
ランダムなのか、休む間隔はどうかを観察する
この時期、学校に行かせたいあまり、子供の手を引いてまで学校に無理やり連れて行こうとしたり、ズル休みしているんじゃないかと子供を責めるのはNGです。’休みたい’ということは、何かが子供の中で起きているのです。
不登校は、ある日突然始まったように思えることがあるかもしれません。ですが、実はいろんなサインを前々から出しています。’何となく変’、’何となく様子がおかしい’
と、お母さんは子供のサインをキャッチしています。ですが理由や根拠が曖昧だから、自信を持って対応できないのだろうと思います。
様子を見ながら、学校の先生、スクールカウンセラーや一般のカウンセラーに相談して
早期対応をしてほしいと思います。
子育てには不安、迷い、悩みがあって当たり前です。不登校ともなれば尚のことです。どうか少しでも不安、迷い、悩みが生じたら、ご相談していただければと思います。一緒に考えていきましょう。
次回は第2段階の’悩み苦しむ期’について、お話しようと思います。
